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アオイネコ

霞を食って生きるのが目標。

君は「シャドウブレイン」を知っているか

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シャドウブレイン - Wikipedia

 

ファミコン初のヴァーチャルリアリティRPG!個人的にはファミコンソフトの中でも上位に入る、好きなゲームの1つ。マイナーだが、断じてクソゲーではない。

 

上記の写真がパッケージですが、ファミコンソフトとしてはとんでもなくデカイ。中にVHSが入っているからですね。説明書では書ききれないこのゲームの前段のストーリーや世界観、登場するキャラクターや敵キャラクターの紹介なんかが映像でなされるワケです。

ちなみにこれを見ないでゲームを始めると、ゲーム内ではロクにストーリーの説明も無い状態でスタートしてしまうので、ビデオ視聴はほぼ必須。

 

www.youtube.com

 

パッケージ右下にはTHE ALFEEの3人が写っておりますが、ゲームのテーマ曲「Shadow of kingdom」を手がけたのがTHE ALFEEなのです。芸能人とタイアップしたファミコンソフトは他にもありますが、テーマ曲のタイアップというのは珍しいはず。

余談ですが、私はこれでTHE ALFEEを知り、そしてファンになりました。

 

ゲーム内容

ゲームとしては、主人公視点の3D(風)RPG、戦闘は必ず1対1であるなど、作りのシンプルなRPGとなっております。敵キャラクターはシンボルエンカウントで、歩き回っているとマップ上に敵シンボルが出てくる。

敵と戦って倒すと経験値とお金を獲得、経験値を貯めるとレベルが上がって能力が上がる、お金は宿(ホテル)での回復、装備品やアイテムの購入に充てる…等々、世界観を除けば普通のRPGですね。

舞台はレムリアという電脳都市。レムリアは特色ある16の街からなり、それぞれの街でイベントをこなしたり、時に行ったり来たりしながら、最後はボスの拠点に乗り込み、ボスと戦って倒せばエンディングです。

ゲームバランスは悪くないと思います。序盤の装備品が揃うまではキツイ場面もありますが、レベルを上げれば力押しもできるので、進めるだけなら何とでもなります。

 

独特な世界観

ストーリーとしては未来世界のお話なので、未来っぽい要素がそこかしこに出てきます。レムリアの住人は人間(ヒューマン)以外に、人間が身体の一部を機械化したサイボーグ、完全なロボットの3種類。ヒューマン・ロボットだけが住む街なんてのもあります。

治安の良い街がある一方で「スラムタウン」があったり、都市機能を停止され、モンスターが徘徊する「ゴーストタウン」があったり、全ての街に特色があります。ちなみにゴーストタウンは明かりが無いため画面は真っ暗、否が応にも不安にさせるBGMと、秀逸な作りになっております。

主人公は「VDS」という携帯型のパソコンを装着しています。道中、これに付属する拡張機能を入手することによって、主人公はできることが増えていったりもします。

ネットワークに接続することで、BBSの情報を読んだり(攻略のヒントがあることも)、買い物をすることもできます。序盤はネットワークへの接続は特定のポイントでしかできませんが、拡張機能の入手により場所を選ばずに接続できるようになったりもします。ちなみにBBSにはTHE ALFEEからの書き込みもあります。

今となってはPC・スマホで当たり前にできることが、家庭にパソコンがあるのも珍しかった時代に描写されているのが、このゲームの味わい深いところ。

 

ネタバレ

ゲームの最終目標としては、意思を持ったコンピュータ・プログラム「ガイダ」を倒し、コンピュータ内に存在するレイラという少女を救うこと。

倒すべき敵も、救うべきヒロインも、どちらもコンピュータ内に存在するのがミソですね。ぶっちゃけると、主人公は自らをサイボーグ化したうえで「デジタライズ」というプログラムを使用し、コンピュータ内に入っていきます。そここそが、ラスダンでもある「電脳空間ゼロス」であります。その最深部でガイダと戦い、勝てばクリア、エンディングです。

「ガイダ」のデザインはスクリーミング・マッド・ジョージが担当したそうで、正直グロイです。戦闘開始当初は内臓のような見た目で、ファミコンの描画としては既に十分グロテスクなのですが、戦闘が進んでいくと…「ウワッ!キモッ!」って感じです。

 

ガイダを倒した時点でそのままエンディングに進むのですが、この描写があっさりしすぎていて、正直お話はよくわかりません…。

主人公はコンピュータの世界に入っていったけど、そもそも戻ってこれたのか?

レイラはコンピュータ内の存在だったワケだけど、現実の世界に現れたのか?

そもそも主人公は過去(現代)から未来に来てたワケだけど、その後は過去に戻るのか(戻れたのか)?あるいは未来にとどまるのか?

といったあたりがやや消化不良な感じ。

 

未来を感じた

主人公の持っているVDSは、要するに何でもできるコンピュータなワケです。ネットでの情報収集や買い物も、今となっては当たり前ですが、今思えば割と的確に(当時から見た)未来を言い当てていると思えます。

このゲームの体験があるからか、未だに小型のコンピュータとかガジェットが好みです。PCでいえばデスクトップよりもノートPC。このゲームから数年後には「ザウルス」というPDAなんかも世に出るワケですが、子供ながらに「こういうのカッコいいなー」と思った記憶があります。IBMPalm Topみたいなのも、今見ても心をくすぐられる感じがあります。(Windows 7 ケータイとかありましたね、そういえば。)

 

当時はコンピュータって、未来を感じさせるものの1つだったように思います。まあこれはゲームですが。言い換えれば、思い描く未来って「夢」の類義語でもあります。コンピュータに夢を描いた時代…それがあるから今のパソコンやスマホやその他諸々があるのかも?

 

かつて描いた未来を感じさせるゲーム、シャドウブレインについてでした。

次回は「大魔司教ガリウス」を取り上げます。